ASTD国際会議

ヒューマンバリューは、1992年からASTD国際会議へ視察ツアーを実施しています。本ホームページには、1998年からの参加報告レポートを掲載しています。

☆M309 重役コーチング:管理者トレーニングの代替案

リック・アウマン、コーポレート・マネージメント・ディビロッパー社 上級コンサルタント
ケリー・テレル、同上

感想

参加者が多く、会場に入りきれない。15分前で8割方が埋まり、11:00を過ぎてもスタートできない状況。関心の高さがうかがえる。
ケーススタディのあたりで質問が集中、先に進まない状況。参加者の中にエグゼクティブ・コーチングに対する強いニーズがあるとともに、解消する必要がある疑問や不明点が相当にあることがうかがえた。
ハンドアウトは、この会社が考えるエグゼクティブ・コーチングの基本的なプロセスをモデル化したものを中心に、それぞれのプロセスをさらに細かくしたプロセスで説明するものだった。
具体的なプロシージャーやノウハウは口頭で質問に答えるというスタイルで説明されたが、ペンを動かしている人が10〜20人に1人ぐらいで、意外とメモを取る人の数が少ない。
「ノウハウはオーダーを受けてから…」ということか?
最初は立ち見が20人以上出る状態。30分を超えたくらいから5分に一人ぐらいと少しずつ部屋を出る人がいた。終了間近の段階でも、席はほぼ9割が埋まっている状態だった。
印象としては、一般的なコーチングと大きな違いがないように思えた。ただし、相手がエグゼクティブであり、その基本的プロセスをしっかり回すことが必要であるという印象。
その中でも特に、データをもとに事前にコーチングプログラムの全体的デザインを行うこと、その上で個人についてもアセスメントを行い、その上でコーチングを行うことが丁寧な印象。
参加者はコーチングの基本プロセスをどこまで理解していたのか?
それとラスト5分ぐらいで、早く部屋を出たい人たちが席を立ち始めた。この段階でハンドアウトの最後の「なぜこのやり方がうまくいくのか」の一番訴えたい部分が提示できなかった。プログラムの構成をもう少し考慮しても良いかもしれない。
 

内容

最初に会社の紹介。コーポレート・マネジメント・ディベロッパー社。20年以上の会社。ハリウッド、ワシントンDC他に支社がある。
   

もっともフラストレーションがたまることは何か?

ディスカッション。
一番受けていたのは、「私は大丈夫だが、他のすべての人にはトレーニングが必要だ」というメンタリティ。

エグゼクティブ・コーチング・モデル

Organizational Support (Why executive development?)
最初に組織的なサポートを行う。「なぜエグゼクティブを開発するのか?」これを明らかにする。

Custom-Tailor Design
次にデザインを行うが、これはカスタム・テイラーで作る必要がある。ステップバイステップで。

Conduct Individual Assessment
次に各エグゼクティブのアセスメントを実施する。

Analysis and Design
そして分析し、コーチングのデザインを行う。

Feedback / Development of Individual Learning Plan
各人の学習プランを開発し、フィードバックする。

One-on-One Coaching / Implementation
1対1のコーチングを実行する。

Floolw-up / Evaluation
フォローアップと効果測定を行う。

Boss' Support
この周囲にボスの支援がある。

組織的サポート

組織に関するデータを集めるときに熟考するための質問

  1. 組織の哲学、コーチングに関する歴史は何か?
  2. 陥っている課題は何か?
  3. 組織のゴールは何か?
  4. 組織が直面している最大のチャレンジは何か?
  5. ミッション、ビジョン、フィロソフィーは何か?
  6. プログラムを実行した後の成功とはどのようなものか?

個人に関するデータを集めるときに熟考するための質問

  • 陥っている課題は何か?
  • あなたのゴールは何か?
  • コーチングによってあなたが期待し、望む成果は何か?
  • あなたが開発が必要と考える領域は何か?
  • コーチングのプロセスであなたがもっとも関心を寄せていることは何か?
  • あなたが直面している最大のチャレンジは何か?
  • どうやったらもっともうまくあなたは学べるか?

以降、モデルに沿って各ステップについて解説していた。
最後に次の説明で終わった。

何故このやり方がうまくいくのか?

  1. 組織のサポートがある。
  2. 組織的なゴールに導かれている
  3. 個人のニーズにフォーカスしている
  4. データ(社員、自分自身、マネジャー)によって導かれている
  5. コーチングのフォローアップセッションが、独特のニーズが導かれるのを確実にする ボスを巻き込んでいる
  6. フォローアップと評価がある

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