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- ◎S115 思いやりのあるコミュニケーション:ウィン=ウィンの世界のための言語
ヒューマンバリューは、1992年からASTD国際会議へ視察ツアーを実施しています。本ホームページには、1998年からの参加報告レポートを掲載しています。
◎S115 思いやりのあるコミュニケーション:ウィン=ウィンの世界のための言語
スーラ・ハート、センター・フォー・ノンバイオレント・コミュニケーション 公認トレーナー
最初に攻撃的な言葉と心の中の言葉を'ジャッカル'と'キリン'に例え、それぞれのぬいぐるみを手にはめて、可愛いイラスト入りのパワーポイントデータで講演が行われた。(参加者に対して、これらのツールを使用することへの同意を取ることも忘れられていない。)
自分が攻撃的になったら、一呼吸置いて「なぜ、自分は今の言葉に対して、こんなに怒りを感じているのだろうか」とか「何が原因で、この人は怒っているのかしら」等と自分の心の言葉と直面することの大切さと、コミュニケーションのあり方を解説する。
セッション内容
ジャッカルの言葉は他人を責める言葉。キリンの言葉は心の言葉。
キリンの言葉は、自分をきちんと捉えながら、相手を受け入れることが出来る。
これは年齢や性別・環境を超えた、あらゆる人々に当てはまること。
それぞれが2つの人格ではなく、キリンがジャッカルの毛皮をかぶっていることが多い。だから、ジャッカルの言葉を使っていても、ジャッカルの性格であるとは言えない。また、その言葉は攻撃的だが、エネルギーがあり、一理ある言葉だったりする。だから、使い分けが必要。
社内においての次世代の人との係わり合いをどうするか?
質(エネルギー)の高いものを保ちながら、行動させるにはどうしたらいいのか?
'楽しく働き、質の高い仕事をして、辞めない'ようにするには、'安全だと安心し、自分は必要な人間なのだと実感できる環境'を整えなくてはいけない。
悩みを抱えている人がいたら、共感し、痛みのポケットを吐き出させてあげる。
他人から見れば些細なことでも、悩んでいる本人のコミュニケーションスキルが低かったり、話せる環境が整っていないと大問題と感じてしまう。
こんな時には、他人の心を察知し、仮説に沿った質問形式で痛みのポイントを探ることで、本人に立ち止まらせ、見つめ直させながら、不満を受けとめてあげられる人が必要となる。
思考・心・解決のチャンネルのくい違いにも注意する。相手が心のチャンネルで訴えているのに、受けとめる側が解決のチャンネルで対応すると、相手にとって安全な環境でないと受けとめられる。問題の先端だけでは、相手の心の奥の問題が見えていない。氷山の一角と同じ。相手にコネクトできないと、自分の言いたいことを押さえただけでは、本音は通じずストレスになる。従って、聞くときはもっと突っ込んだ質問が必要になる。例えば...の引用を用いた言葉も効果的。これは、自分の解釈で話しているのではなく、観察した結果で話しているのですよと、相手に伝わらせる手法でもある。
その他、聞く側の姿勢として大切なことは...
- メッセージのパイプを詰まらせない(相手の意見を聞いて、自分の意見を言う)
- 単なる望みの場合は、別に扱う
- ちゃんとリクエストを伝える(あなたにもこうして欲しいのですよ)
- 何が起きているかを把握する
- 知っていても、知らないふりをする(先回りして口を出さない)
- 内容によっては、して欲しいこと、希望すること、必要なことを提示し、暗くなった気持ちから遠ざけてあげる
相手の問題がクリアになって、始めて自分の問題を素直に話す。そうすれば、相手は聞くことができ、続けて話すことができる。
投げかけられた言葉に対してジャッカル的に反応していたのでは、双方が歩み寄ることは難しい。ジャッカルのエネルギッシュで迅速的な利点を活かしながら、キリンの耳で聞き、考え、言葉にできるようになれば、コミュニケーションの幅はもっと広がるでしょう。


