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ヒューマンバリューは、1992年からASTD国際会議へ視察ツアーを実施しています。本ホームページには、1998年からの参加報告レポートを掲載しています。
M508 コミュニティを築く:職場にある「戦力増幅器」
クリフトン・トールバート
主要トラック:今日の変革をリードする
パフォーマンス測定のためではなく、コミュニティとしての職場における情緒的に満足する一組の関係を築くことは、優秀な運営を確実にするために必要な共通した文化を生み出す。人々が生産的であり、思いやりがあり、そして協力関係を歓迎する職場を築く駆動力として「8つの心の習癖」の原理を使い、トールバートは我々の心と行動の真の変革を誘発する示唆に富む適時な洞察を提供する。 * あなたの仕事グループの協力的創造性を抽出する。
- 生産性を最大化するための価値ある資産としてコミュニティを創造する。
- 人を尊敬し、否定的ではなく、そして誰でも仲間に入れてやる職場文化を築く。
- 良い態度、責任、依存性、友好、兄弟愛、高い期待、勇気、そして希望のパワーを理解する。
概要(参加者の人数など)
500人程度入る会場の3割程度が聴衆で埋まっていた。
内容
前半部分でコミュニティの重要性、特に、リーダーにとってコミュニティをつくり、それを維持することの重要性を述べている。コミュニティとは自然に形成されるものではなく、継続的にみなが努力することで築かれ、維持されるものとしている。後半は、コミュニティを生み出す心の8つの癖を紹介している。全般を通して、コミュニティがどういったもので、それを築くことでどういった効果があるという論理よりも、コミュニティの重要性、それを生み出す基本的原則について自らの体験に基づいて述べられたセッションであった。
21世紀のリーダーシップはコミュニティをつくる
コミュニティをつくることはリーダーの役割。リーダーがコミュニティをつくることができないと、リーダーとしての役割を果たすことができない。人々がどれだけの間とどまって働くかもコミュニティがないとだめ。コミュニティは放っておいたらできるのではなく、つくるようにしないとだめ。それには時間と努力が必要。
組織の中の社員は、優秀な社員でも全体の時間の60〜65%しか働いていない。コミュニティがあることで、他の時間も使うことができる。すべての人々が参加する環境をつくることができる。それによって利益をもたらすことができる。
ビジネスコミュニティでは何が起こっているのか?
数年前には聞いたことがなかった言葉が出てくる。これは人々が関わっているからである。人々の心理的なベースをケアできないと仕事もうまくできない。コミュニティを維持することは重要。
コミュニティとは感情的な満足に基づいた組織。それは、一度つくればよいというものではなく、維持することができないとだめ。これは大きな挑戦になる。ビジネスプロセスが行われる場所やコミュニティをつくるプログラムはあっても、それを保持するプログラムはない。「おはようございます」と言い合うことで助けられるような、コミュニティを維持するための、共同作業が必要である。
そのためにはどのような努力をしなくてはいけないのか?
ROIという言葉は、投資に対してどのくらいの効果が上がったかを指す。コミュニティをつくる上で重要な言葉である。何のためにコミュニティをつくるのか?すべての人がお互いに尊重し合う環境はどのようにしてできるのか?ただ単にそうなりたいというだけではできない。建設していく、一貫して続けてやっていく、よい関係をつくっていくといったことが必要。それによってROIを改善していく。
コミュニティの力を生み出すための8つの心の癖
コミュニティの力として、生活からある程度の原則が出てきた。原則から情報を得て、そこからあなたのコミュニティのアイデアをつくることができるか?良い信念をもつことが大切で、それには心の8つの癖を考慮する必要がある。コミュニティが可能であるということを信じて欲しい。力強いコミュニティが可能だと信じて欲しい。
- 育てる心構え Nurturing Attitude 周りの人の面倒を見る、周囲と分ける。 わがままさをなくして、周囲の人に時間を与える。時間を共有する。 誰か1人を選んで、育てる心。コミュニティは音がある。協力している音。ここでは何を言っているかわからない音。何らかの学習が起こっている。何をなくすか?一番よい質問は、このプロセスで何を得ることができるか?コミュニティをつくるのは難しくなる。答えは我々の中にある。
- 責任 Responsibillity 責任は人。知識をもっている人。知識を共用する。コミュニティを作るプロセスから責任をはずすと、土台をとってしまうことになってしまう。
- 頼れる、頼りになる、信頼性 Dependabillity 人のためにそこにいる。勇気を出して、彼らのためにそこにいる。いつもいる。影響力になる。 私の職場は信頼性があればもっとできる。信頼性はダウンロードすることはできない。 人間は障壁にあたる。その障壁を乗り越える。安定してそれをやっていく。長期間のコミットメント。
- 友情 Friendship チームワークのために必要。チームを協力してつくっていく必要がある。異なった事業所にいる人を集めて、1つのチームとして仕事をする必要がある場合もある。接着剤になる。友情がなければ一緒に仕事はできない。友情を育てないとうまく仕事ができないことがわかった。友情とは別の人と一緒にいることが楽しくなること。 友情はできることから始める。新しい人が入ったら何をすればよいのか?まず、何をすれば一番効果的か?合併や買収の時に何をしたらよいのかを考える。 友情は人々をつなげるもの。他のハビットもある。友情があってもそれぞれの責任を果たすということは同じ。コミュニティをつくるということは人に任せることはできない。
- 兄弟愛 Brotherhood 自分と異なる人にも輪を広げて兄弟愛を広げていく。
- 高い期待 High Expectation 他の人も成功できると考える。成功できる道を与えてあげる。彼らにそれを伝える。達成したときにほめる。 あなたと仕事をするのは楽しい。待ちきれない。 コミュニティの中の1人ひとりの信念。 強くて力をもっている
- 勇気 Courage 勇気は一貫性を求める。
- 希望 Hope 明日を信じる。
所見
タイトルからは組織、ビジネスにおけるコミュニティの意義や、生成の方法等を期待したが、そうした方法論や理屈ではなく、コミュニティに対する自らの考えを、物事の原理原則に立ち返って説明している。経験に基づいた思いを述べたセッションで、論理による理解というよりも、その場を体感するセッションとなっていた。


