ASTD国際会議

ヒューマンバリューは、1992年からASTD国際会議へ視察ツアーを実施しています。本ホームページには、1998年からの参加報告レポートを掲載しています。

S210 ある国際的Eラーニング物語:ノキア社にスポットライトをあてる

ステファン・バン・フィードンク、カレン・マンティラ

主要トラック:Eラーニング

このセッションでは、トレーニングのプロ達が、世界中にいる文化的多様性をもった彼等の内部およびに外部の顧客にサービスするためのベスト・プラクティスを、いかにベンチマークできるかに焦点をあてる。グローバル・リーダーであるノキア社がそのEラーニングの事例研究と成功への道程を語る。ノキア社のE ラーニング責任者ステファン・バン・フーイドンクが、いかにノキア社がグローバルにEラーニングを実施したか、また学んだ教訓と成功、そしてEラーニングに対するノキア社のビジョンを解説する。カレン・マンティラはグローバルなEラーニングの成功を達成するための成功的要素にフォーカスを置くことによってベスト・プラクティスのための基盤を提供する。

  • グローバルEラーニング戦略を開発するための正しいステップの道筋を開発する。
  • 成功するEラーニングプログラムのデザイン、開発と実施のためのしっかりした原理と良いプラクティスを識別する。
  • 国際Eラーニングイニシアチブのために学んだ教訓を研究する。
     

概要(参加者の人数など)

ノキアが3年前から始めたEラーニングプログラムの事例紹介が行われた。400人程度収容できる会場であったが、埋まっていたのは4分の1くらいであった。セッションの途中で多くの質問がなされており、質問の内容もかなり具体的なインプリメンテーションのレベルの話が多かった。

内容

サプライチェーン全てにおけるEラーニングの提供

B2E

  • 社内向けラーニングポータル
  • セールス向けポータル(22カ国語)

B2B

  • オペレーター向けポータル
  • 代理店向けポータル

B2Bは、フリーで代理店に提供するもの、あるいは有料として課金するものがあった。

B2C

  • NOKIA Royalty Program

顧客向けのEラーニングプログラム(ノキアの携帯に関する)をフリーで提供し、顧客のロイヤルティを高めた。また、携帯の使用法を学ぶ際には、分厚いマニュアルではなく、楽しく、簡単に 学べるEラーニングが適していることもわかった。

Learning Strategy

Info Sharing

  • Online Self Study
  • Online Text, Audio

E-training

  • Virtual Classroom
  • Self-Study
  • Online Certification

Knowlwdge Refining

  • Online Expert Access
  • Online Discussion

Knowlwdge Creation

  • Online Innovation
  • E-collaboration
  • E-communities

これら4つの形態のEラーニングを、サプライチェーンの枠で提供している。

Eラーニング推進にあたっての協働体制

4チームを組織化し、それぞれのチームが責任を負う範囲を明確にした。

Internal and external training organization

  • Project management support
  • Promotion of e-learning course

Business Groups

  • Course creationt
  • Business Deployment(誰がコースを受けるかなどのアサイン)

e-learning team

  • Eラーニングのビジョンのファシリテーション
  • Eラーニングのコースの開発は行わない

E-learning IM (Information Management) Team

  • インフラストラクチャー

3年に渡るEラーニングのプログラムを進めて学んだこと

  • 計画をしっかりとする
  • パイロット的に始めるアプローチをとる
  • テクノロジー、プロセス、ビジョンを中心とする
  • 既存プロセスを変更することにチャレンジする
  • Eラーニングをビジネスとリンクさせる
  • マネジメントにコミットさせる
  • チェンジマネジメントに必要な額と同じくらいのコストをかける

所見

どのようにEラーニングを展開し、プロジェクトマネジメントを行っていくかといった事例がわかりやすく紹介されていた。そのため、参加者は少なかったが、実際に企業内部でEラーニングを展開する人からの質問が活発になされていた。今回のASTDでは、Eラーニングのインプリメンテーションにおいて、具体的にどうプロジェクトを管理し、チームを編成するかといったようなテーマが多く扱われているように思う。コンセプトの議論はかなり進んできており、今後は実際行ってみてどうかということが問われていくのかもしれない。また、ノキアにおいても、単にWBTのみではなく、ナレッジマネジメントや同期型学習、オンライン・コミュニティなど学習をプロセスと見立てて、ブレンドした形でプログラムを提供していた。そのほかにも顧客に無料でEラーニングを提供しているのも面白かった。

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