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ヒューマンバリューは、1992年からASTD国際会議へ視察ツアーを実施しています。本ホームページには、1998年からの参加報告レポートを掲載しています。
M101 ライオンの群れのメンターシップ:実施のための成功要素
ニエル・スタインマン
主要トラック:キャリア
ASTDによるセッション紹介文
メンターシップにとっての幾つかの障害には次のようなものがあります:
浸透した家族主義的経営で衰弱した環境。
異なった視点やアプローチによって偏った文化。
社員とマネージメント間の低レベルの信頼関係。
自分の将来も定かではないメンターもどきの人々によって散乱した環境。
自分たちの悪質なマネージメントの遺伝子を受け渡していくメンターたち。
そしてメンターされた人間が最終的にはメンターを追い出してしまうというメンター側の認識です。
しかし自然界では雌ライオンがそれを正しくやっています。彼女は妥協しないクオリティを持つ良いメンターシップのモデルとなり、母親そしてハンターとしての 2つの役割を理解しています。彼女は自分の子供を戦略的にうまく育て、正しい時点に群のなかの異なる活動を子供たちに経験させます。彼女は乳離れの重要さや、若い大人を自分たちでハントするように促す重要さを認識しています。この強力な類比が幾つかの基本的なメンターシップのジレンマや組織におけるメンターシップ実施のイノベーション的アプローチへの答を提供します。
概要(参加者の人数など)
プレゼンターは、オーストラリアのトレーニングファームの1人。ライオンをメタファーに用いて、メンターシップのあり方について提言していた。参加者は百数十名程度であった。
メンターシップの定義が独特であり、途中、短い時間のビデオを何度も交えながら、この団体の考えるメンターシップに対するコンセプトの解説的なセッションであった。
内容
メンターシップとは
講師のニエル・スタインマンらはメンターシップを以下のように定義していた。
メンターは、他の人々に対する説得力のある「知識とインスピレーション、そして影響」といった才能と経験と洞察、成熟さを有していて、人々を開発することを楽しむ人である。
メンターシップの戦略的重要性
講師らは、メンターシップの戦略的重要性を、「知的資本を引き付けるための挑戦」と「知的資本を開発するための挑戦」「知的資本を維持するための挑戦」にわけて説明していた。
知的資本を引き付けるための挑戦
これは以下の3つであると説明していた。
- $
- Image of company
- Job responsibility
知的資本を開発するための挑戦
これは以下の3つであると説明していた。
- Culture of learning
- Opportunities for growth and development
- Rewarding development
知的資本を維持するための挑戦
これは以下の3つであると説明していた。
- Job meaningfulness
- Employability within the company
- Culture/value alignment
これらについて、ライオンの子育てを参考に考えてみようという内容だった。
所見
ライオンをメタファーに使っていて非常に面白かったが、その前提に疑問が湧いてきた。そもそもライオンの子供と組織におけるメンティーを同じ状況として捉えられるかどうかということである。
ライオンの生まれたての子供は何もできない状況から、母親を中心に育てられていくというプロセスであるが、組織におけるメンティーはそういう状況ではないように思われる。そのような視点でこのセッションを眺めると、全体のコンセプトがかなり色あせてきてしまったのが、率直な感想である。


