ASTD国際会議

ヒューマンバリューは、1992年からASTD国際会議へ視察ツアーを実施しています。本ホームページには、1998年からの参加報告レポートを掲載しています。

TU314 社会的アーキテクチャー:市場と魂に奉仕する

ピーター・ブロック

主要トラック:伝説シリーズ

ASTDによるセッション紹介文

社会的建築家はひとつのリーダーシップの役であり、いかに人々を一緒にするかということを変革することによりコミュニティとアカンタビリティの文化を創ります。文化は我々の集まりの特性によって理解されシフトされます。ピーターは各人が全体の至福に使命感を持ち、また住むことのできる目的に満ちた施設やコミュニティをデザインする際に各人が参加者となるような場所に人々を集める方法を討議します。社会的アーキテクチャーのゴールは市場とそこに働く人々の魂の両方に奉仕する組織をデザインし実現させることです。景観建築家や建築物設計家が物理的な空間をデザインするところを、社会的建築家は社会的空間をデザインします。社会的アーキテクチャーは思いやり(社会的)と構造(アーキテクチャー)の交差点に相当しており、そうしてそれは全員の、特にリーダーの仕事の一部になるのです。社会的アーキテクチャーは基本的にはいかに人々が集まるかということの全ての面に特別な注意を与える召集機能なのです。人々が集まる道はシステム機能にとっても極めて重大です。コミュニティを創る召集は会議ばかりではなく、運営の道でもあるのです。ピーター・ブロックの最新の本「ハウの答はイエスだ」を基に社会的アーキテクチャーの役割を理解して下さい。招待状や、情況、強力な質問、会話の新しい領域、グループづくり、物理的空間、選択、約束、そして贈り物のような社会的空間の要素を学んで下さい。選ばれたアカンタビリティの文化にいる体験に参加して下さい…このミーティングで我々が集まっている過ぎ去る瞬間のためにも。

概要(参加者の人数など)

200人は収容できる大きな部屋がいっぱいだった。非常にプレゼンテーションが優れており、カリスマもあったので、会場全体が一体化した雰囲気だった。


内容

講師のピーター・ブロックは、Social Architectureの3つの要素を述べた。

Social Architecture

  • Engineer:スピードと効率性を重視する
  • Economist:コストや売り上げを重視する
  • Artist:驚きと発見。情動と創造性。親密性とリレーションシップ。大きな可能性のビジョン。商業を超えた情熱。コミットメント。

の3種類のSocial Architectureがあり、我々は、Engineer、EconomistのSocial Architectureから、Artistの部分を強化していかなければならない。

父性的社会と母性的社会

我々は、父性的な社会システムから抜けていない。例えば、教室の椅子の並びからもわかるように、教える人が前にいて、受講者は同じように前に向くことになっている。この形に象徴されるように、力というものが強調されている。

非常に支配的であり、権力指向の父性的なリーダーシップは、どのようなコストを実際にはかけてしまっているのか考えなければならない。権力指向で人とまともに会話できたのだろうか。我々は、父性的なリーダーシップをロールモデルとしてとらえ欲求しすぎている。

父性的な個人が変われば、組織が変わるのか。これは自由からの逃亡に近いことでは。父性的なリーダーシップのあり方をそう簡単には変えることができないし、時間もお金もない。

Questions of Commitment

その人の場に参加している意識を確かめる。

  1. How much value are you planning to get from this session? このセッションでどれくらいの事を得ようと計画しているのか?
  2. How participated do you plan to be? どれくらい参加しようと計画しているのか?
  3. How much risk do you plan to be? どれくらいのリスクを負うと考えているのか?
  4. Ho much are you planning to invest in others participating? 他の人の参加に関して、どれくらい投資しようとしているのか?

この4つの質問によって、そのSocial spaceに対するコミットメントがわかる。(実際にこのセッションを例として質問をお互いにしてみた)

オーナーシップ

我々は、例えばこのセッションでもゲストであるというマインドセットを持っていたりもする。実際にはこのセッションは誰のセッションなのか?私のセッションと言っているのは、インダストリアルスタイルである。また、組織の中でも同じである。ゲストであるというマインドセットを持っていると、自分がその責任を取らなくなるし、コミットメントも下がる。

オーナーシップを持つことが重要である。レンタカーを借りた時に車を洗ったりしたことある人はいるのだろうか。いないだろう。これはオーナーシップの違いである。オーナーシップが無ければ責任意識がなくなり、参加しているという意識もなくなる。

コミュニティを作る

リーダーシップからシチズンシップである。まず、人を「招待」すること。無理矢理人が来るのではなく、本当に来る意欲がある人が来る。また、自分の考えを全体に向けて発信することだけでもそのコミュニティの文化は変わる。また、人々がNoといえる文化が重要である。始めに正直にNoと反対意見をいわれることで、より深い会話を行うことができるようになる。(父性的な支配構造では、Noを恐れる)そこにいるメンバーがSocial Architecturalな行動を行う。

ただし、自分の好きな文化をそこで創ることができたからといってそれは、すべてのコミュニティに適合するとは限らない。

Social Architecturalのスキルとは

Naming the Debateルールはすぐに変わる。それを定める。

  • 質問を、答えよりも重視する
  • コンペリングな質問を定義する
  • 目的や価値観を効率性や段階よりも重視する
  • 拒否といったような反応をコミットメントの1要素としてとらえる。

力を誇示するのではなく、力を別の所に置く。

所見

このセッションでは、実際にPeter Block氏が参加者のコミットメントを高め、実際にコミュニティを作っていたようだった。実際に言っていることを行動でも実行していた。大変に魅力的なセッションだった。

また、数字指向、効率性重視のEngineerやEconomicなSocial Architectureを批判することから、今のパフォーマンス重視に走りすぎているトレーニングとDevelopmentの分野に釘を刺しているということを感じた。

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