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ヒューマンバリューは、1992年からASTD国際会議へ視察ツアーを実施しています。本ホームページには、1998年からの参加報告レポートを掲載しています。
TU216 組織的創造性、ディズニー スタイル
ジョエル・ストラック
主要トラック:組織的文化と変革
ASTDによるセッション紹介文
「組織的創造性、ディズニースタイル」のセッションは成功へ導く新しいアイデアを発見することによって成長と繁栄を求める全ての組織のニーズに応えるでしょう。ウォルト・ディズニー・ワールドにおいては「全ての人が創造的である」「創造性が競争的優位をもたらす」「創造性を増やすために組織化することは可能である」がその信奉です。アイデアや問題解決オプションがオープンに示される協力的文化をウォルト・ディズニー・ワールドのリーダーたちがいかに育成するかを参加者は学びます。また、しっかりとしたビジネスの意思決定をするように創造的エネルギーをフォーカスさせる組織的アイデンティティーを明白に確立するバリューを知ることでしょう。構造的システムがいかに創造的プロセスを支援するかを聞き、リゾート全体に渡って、連続的改善をいつも「一番目に考える」ようにさせるためにウォルト・ディズニー・ワールドで利用されているツールを持ち帰ってください。
概要(参加者の人数など)
200人ほど参加していた。全体的に最初から最後まで盛り上がっていた。演習や投げかけも非常に巧みで、参加性が高いセッションであった。
内容
冒頭メッセージ:クリエイティビティについて
- すべての人にクリエイティビティ(創造性)がある
- クリエイティビティは競争力になる
- クリエイティビティは組織すれば、最大化できる
ディズニーでは、組織することで創造性を最大化している。継続的にアイディアを生み出し、形にすることにフォーカスをしている。
組織的創造性を高めるために
ディズニーでは、3つのことで組織的創造性を高めている
- Organizational Identity (組織のアイデンティティ)
- Collaborative Culture (協働的文化)
- Structural Systems (構造的システム・仕組み)
組織のアイデンティティ
組織のアイデンティティは、アイディアを選定する上で重要である。これがあることで最良のアイディアを選ぶことができる。
組織のアイデンティティを明らかにするには、4つの要素がある
- Customer−誰が自分のカスタマーになるのか(To Whom)
- Vision−自分のビジョンは何か(To Be)
- Mission−何をするのか(To Do)
- Essence−帰るときに何をもち帰って欲しいのか
たとえば、ディズニーでいう、エプコットセンターにどのようなアトラクションを用意するのかという話になった。
その時に、いくつか候補はあがったが、エプコットセンターのミッションが「人々がエンゲージできる体験をできる場」であった。そのため、もっとも適切な「最新のテクノロジーを使った乗り物に乗る」というアイディアを採用することができた。
協働的文化
これはアイディアをExpress(表現)する上で重要である。
アイディアはその人の人格そのものからは切り離されているものである。ディズニーでは、アイディアが出たときに、「Yes, but・・・(そうだね、でも・・・)」と言わずに、「Yes, and・・・(そうだね、さらに・・・)」と言う表現を使うことによってアイディアを育てる。
協働的文化を創るには
- Passion for the purpose(目的への情熱)
- Shared value(共有価値)
- Communication(コミュニケーション)
- Trust(信頼)
- Variety of perspective(多様な観点)
構造的システム・仕組み
これは、アイディアを形にする上で重要である。
いくつかのポイントがある。
- Parameters(パラメーター)
- Expertise(専門知識)
- Accountability(アカウンタビリティー)
- Process(プロセス)
また、アイディアを形にする上で、(コンティニュアス・インプルーブメント・サイクル)継続的改善のサイクルがある
- Listen and Learn(聞いて学ぶ)
- Measure(測定する)−現状を把握するために測定する
- Act(行動する)
- Remeasure(測定する)−どれほど効果が上がったのかを把握するために測定する
- Recognize and Celebrate(認知し、祝う)−うまくいってもいかなくても、これは行う
- Share(共有する)−他のセクションにも共有する
また、チェーン・オブ・エクセレンスがある
リーダーシップエクセレンス(Leadership)は、キャストエクセレンス(Collaboration)へとつながり、それが顧客満足(Innovation)につながり、財務的結果(Advantage)へとつながる。
所見
誰にでもわかる形で、大事な概念をきちんと伝えていたと感じられた。難しくなりがちな話も明るく楽しい雰囲気の中で、きっちりとそのエッセンスを伝えていた。また、日頃から取り組めそうな事柄「そうだね、さらに・・・(Yes, and)」を使う文化、など簡単で使いやすいコツもちりばめられていて、何かヒントを探しに来たHRやトレーニングの人が持ち帰ることができる内容になっていた。


