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ヒューマンバリューは、1992年からASTD国際会議へ視察ツアーを実施しています。本ホームページには、1998年からの参加報告レポートを掲載しています。
W202 複雑な世界におけるリーダーシップの変わっていく本質を探究する
アンドレ・マーティン(センター・フォー・クリエイティブ・リーダーシップ、シニア・アソシエイツ)主要トラック:リーダーシップとマネジメント開発
ASTDによるセッション紹介文
ますます、組織は、それらの複雑さによりより大きな機敏さおよび斬新な解決策を要求する挑戦に直面します。迅速で決定的なアクションの需要がある場合、これらの複雑な挑戦は、リーダーのための逆説を作成しています。しかし、リーダーか構成が作用する方法を知らないので、速度を落とし、かつ反射する必要があります。複雑さのこの上昇の結果、出現している新式の組織的なリーダーシップがあります? 創造的なリーダーシップセンターで研究の進行中のプログラムに基づいて、このセッションは、リーダーシップの性質が変わっているかどうか検査する組織的なリーダーからのマルチ方法およびマルチ遠近法のデータを示します。特に、次の質問はアドレス1)になるでしょう、組織、およびより複雑になるリーダーはどのようにその挑戦に面しますか。 2) 「有効なリーダーシップ」の定義は過去10年を転換しましたか。3) 組織は、どのようにより大きな複雑さの中の実行を保持するためにリーダーシップ開発アプローチを変更することができますか。
概要(参加者の人数など)
CCL (Center for Creative Leadership)のセッションということもあって、たくさんの人が参加されることが予想されたが、150名程度の参加者にとどまり、空席も見られた。セッションはリフレクションシートを使いながらインタラクティブに行われ、参加者とスピーカーとの質疑応答も活発であった。
内容
今後求められるリーダーの姿を明らかにするためにCCLが行った調査からのデータをもとに、参加者たちとリーダーの姿の探求がなされた。調査はCCLのリーダーシップ開発プログラムに参加した350名を対象に行われた。対象者層は、36歳から44歳のミドル・マネージャーで、米国、フランス、ドイツ、アイルランド、カナダなどの国々から構成されていた。
The Challenge of Complexity(複雑性へのチャレンジ)
調査の結果、上述のリーダーたちは、以下のような割合で複雑性へのチャレンジを認識していた。
Technical Challenge(テクニカルなチャレンジ。現状の問題解決の枠組みにおけるチャレンジ):43.3%
Adaptive Challenge(適応のためのチャレンジ。新しいパースペクティブや専門性を必要とするチャレンジ):36.7%
Critical Challenge(クリティカルなチャレンジ。すばやい行動を必要とする予期せぬ出来事に対するチャレンジ):10.0%
リーダーシップの定義
以前、リーダーシップは次のように定義されていた。
「権威やポジションについている限られた数の人々」
しかし、新しいパースペクティブのもとでは、次のように定義される。
「リーダーシップとは、方向性の設定、整合性の保持、コミットメントの醸成を含む成果物のセットを成し遂げることにある」
報奨システム
ここでは演習が行われ、以下の9つの要素が、実際にはどのような割合で報奨されていて、理想的にはどのように報奨されるべきかを自分の組織にあてはめて振り返り、隣同士でシェアされた。
- Teamwork
- Collaboration
- Individual Performance
- Innovation
- Unit-level Performance
- Making the Numbers
- Long-term Objectives
- Working across the Boundaries
- Others
調査の結果として、Making the Numbers、Individual Performance、Unit-level Performanceなどのパフォーマンス関連は、本来報奨されるよりも、より評価のウェイトが高いこと、それ以外のInnovationや Collaborationなどは、本来もっと報奨されてもよいとリーダーたちが捉えているという認識が示された。
The Future of Leadership
ここでも、演習が行われ、以下の16のスキルの中から、将来リーダーが必要とされる項目を5つ選択し、隣同士でシェアがなされた。
- Resourcefulness
- Doing whatever it takes
- Being a quick study
- Decisiveness
- Leading employees
- Confronting problem employees
- Participative management
- Change Management
- Building and mending relationships
- Compassion and sensitivity
- Straightforwardness and composure
- Balance between personal life and work
- Self-Awareness
- Putting people at ease
- Differences matter
- Career management
その後、調査で得られた結果が紹介された。調査対象の350名のリーダーは、現状において、以下の5つが重要であると認識していた。
- Resourcefulness
- Decisiveness
- Leading employees
- Building and mending relationships
- Straightforwardness and composure
また、以下の5つの項目がここ2〜3年に重要になるとの認識があった。
- Resourcefulness
- Leading employees
- Participative management
- Change management
- Building and mending relationships
また、この後、Leadership Continua(下記参照)が紹介され、5年前、現状、5年後において、リーダーが何を
重要視しているかを極性で表していた。
| 極性の陰側 | 極性の陽側 |
|---|---|
| A position | A process |
| Functional | Boundaryless Orientation |
| Happens at the Top | Happens throughout Organization |
| Rewarded for being a Star | Rewarded for Success of Others |
| Independent Decision Making | Interdependent Decision Making |
| Individual Leadership Competencies | Groups and Networks |
| Power Lies in the Position | Power Lies in Knowledge |
| Competitive | Collaborative |
| Logical & Rational | Feeling & Emotional |
| Stay the Course Strategy | Emergent Strategy |
| Sells their Opinion | Inquires for Buy-in |
調査結果により、5年前、現在、5年後と進むにつれて、陽側に重要性がシフトしてきていることが紹介された。これらのことから得られた教訓としては、
- 将来のリーダーシップのスキルは、関係性の構築と変化のマネジメントを通して、スペースを作り出すことにフォーカスされている
- 集合的なリーダーシップのアプローチが継続的に観察される
- 米国以外の国では、より集合的なアプローチが求められる
などが挙げられていた。
所見
昨年は、絵や写真を活用したCCLであったが、今年はデータをもとにした探求が行われていた。350名のリーダーを対象とした今回の調査に関しては賛否両論があり、「将来のリーダーシップを探るのに、現在のリーダーに調査をして何の意味があるのか?」とか「米国以外の国々をインターナショナルと一括りにするのはどうか?」といった声も聞かれた。個人的にも、これからは集合的なリーダーシップが重要だという方向に無理にもっている感じも少しあるように思った。一方で、参加した人の中には、「演繹的に考えるのではなく、現場のリーダーが何を感じているかを聞きにいった取り組みが面白い」という声も聞かれた。
また、最後に今後リーダーシップを探求するために明らかにしたい質問を参加者に記入してもらい、収集していたところが、生成的で面白かった。



