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ヒューマンバリューは、1992年からASTD国際会議へ視察ツアーを実施しています。本ホームページには、1998年からの参加報告レポートを掲載しています。
グループ・コーチング:グループとチームでの学習にてこ入れするためのツール
アレイ・マックニコル(トレーニング ディレクター、ニュージーランド コーチング & メンタリング センター)
主要トラック:人々の開発
ASTDによるセッション紹介文
このセッションで、あなたはグループ・コーチングおよびグループ・コーチング・ツールキットの導入を得るでしょう。小グループの中でそれらを使用することにより、これらのツールの力を経験する機会を持ち、他の会議参加者と素晴らしい学習する関係を構築して会場を後にするでしょう。
グループ・コーチングは、1対1のコーチングの利点とピア・ツー・ピア学習の力とを組み合わせます。それは、コーチングが最も必要とされ、恐らく組織が持っている最良の学習資源であるもの(それは組織が持つ人材)を最も重視する時代において、それはコーチングのために不況知らずの方法を提供します。
他人の前で自分の急所や課題を公開するのは勇気がいります。なので、グループ・コーチは参加者全員の心理的安全を保証することができることが必要です。グループ内の固有の知識および知恵を利用する、明確に設計されたツールを使用することによって、ハイ・レベルの信頼および相乗作用は確立することができます。したがって、優れたコーチングを代表する活発な会話が起こります。
概要(参加者の人数など)
ニュージーランドでコーチングやメンタリングを展開している方のセッション。2年前にも同様のセッションが行われていた。会場には200人くらいの人が参加しており、関心度も高かった。
内容
セッションは、グループ・コーチングについての概念的な説明がなされた後、実際に5人くらいのグループを作成して、グループ・コーチングを体験するというスタイルで行われた。
グループ・コーチングのやり方も様々であるが、ここでは構造化したやり方が紹介されていた。その背景としては、グループ・コーチングは人々のエネルギーを解放することに大きな可能性を持っているが、場合によっては、相互作用がうまくいかずにうまくいかないことが多く、そうさせないように安全な場を生み出すために構造化していくということであった。
実際に構造化されたグループ・コーチングのひとつのやり方を体験した。それはGood News Analysisと呼ばれ、以下のようなステップで行われた。
1. Coachee
コーチを受ける人が、仕事の中でとても上手くいったり、ポジティブな成果が生み出された状況について話をする(2~3分で話す。話している間は他者から介入がなされない。できるだけ具体的に話す)。そして、その成功を導いた要因は何であると感じているかを特定する。
2.Co-Coaches
周りのコーチ陣が、コーチを受ける人にポジティブなフィードバックを与える。
ストーリーについてのポジティブな反応は、たとえば次のようなフレーズで始めるようにする。
「私はあなたのこんなところに感銘を受けました……」
「私はあなたが言ったこんなところが本当に気に入りました……」
「ここがすごいと思います……」
「それを効果的にしたのは……」
フィードバックを受けている間、コーチ陣は黙って聞き、フィードバックを内省するようにする。
3.Coachee
コーチを受ける人が、フィードバックを聞いて、得られた新しい学習や反応、または伝えたいことを全体に話す。
以上のような構造で行われた。これはツールの一例であるが、その他にもVeridical Reportなど様々な構造が用意されているとのことであった。
所見
2年前にもあったセッションであるが、Informal Learningや社会構成主義的な学習の重要性が高まる中、参加者の関心度も高まっているように見受けられた。安全なスペースを創りだすために、コーチングの進め方を構造化していたが、その構造の中に、昨今のポジティブ心理学やストーリーテリングのエッセンスが組み込まれているように感じた。また、コーチングであるが質問を全くしないところが印象的であった。


