ASTD国際会議

ヒューマンバリューは、1992年からASTD国際会議へ視察ツアーを実施しています。本ホームページには、1998年からの参加報告レポートを掲載しています。

そうです、トレーニングによるビジネス・インパクトを保証することができます!

ロバート・ブリンカーホフ(教授、ウェストミシガン大学)

主要トラック:ソリューションの実行

ASTDによるセッション紹介文

今まで以上に、ラーニング&ディベロップメント部門は、測定可能なビジネスの成果を促進させる測定可能なパフォーマンス結果を提供しなければなりません。しかし学習の部門では、致命的な束縛に捕まっています。:一方では、それらは、顧客のための有益なビジネスバリューを達成しなくてはいけません。;他方では、それらは、ラインとシニア・マネジャーの協力なしにこの責任を果たすことができません。
しかし、いくつかのリーディングカンパニーの学習の部門は「コードを解読しており」、ハイインパクトなラーニング・イニシアティブを推進し、劇的なパフォーマンスとビジネスパフォーマンスの結果を確かに保証し提供するということを行っています。やり方を学習するためにこのセッションに来てください。
このセッションは、ブリンカーホフのハイ・インパクト・ラーニング・プロセスを採用しリファインし、そして、投資効率(ROI)を2倍に、しばしば3倍にする、これらの方法を使用している40を超える組織へのスピーカーが関与したグローバルなユーザ・グループ(特に、デル、ナイキ、カトリック・ヘルス・パートナー、ホルシム・セメント)を捕らえてそれを抽出します。
このセッションでスピーカーは、これらの組織が、トランスフォーメーションする際に使用している、彼らの組織を包含し、導き、ワークプレイス・ラーニングを実行する方法を実際的な概念、方法およびツールを示し実証するでしょう;立てよつくせよ(a stand-and-deliver mode)というモードから、組織全体のパフォーマンスに焦点を当てて責任を持つまで、シニアリーダー、マネジャー、ラーニングの専門家、そして従業員が、期待をセットすることに共に取り組み、結果に責任のあるステークホルダーを保ち、継続的な改善を推進するために測定と評価を使用します。

概要(参加者の人数など)

サクセス・ケース・メソッドの権威であるロバート・ブリンカーホフ氏のセッション。参加者は400人ほど、6割程度が海外からの参加ということであった。「トレーニングがビジネスにもたらす成果を保証できるか」というテーマのセッションで、ブリンカーホフ氏が行った調査結果を元に情報提供と演習、質疑応答が行われた。

内容

トレーニングを評価するにあたって、適切に対処する必要がある現実が2つある。
ひとつは、トレーニングの価値についてである。トレーニングがもたらす効果について、参加者を調べてみると、以下のようなことがわかった。
・トレーニングで学んだことを全く実践しなかった(証拠もない):15%
・少し試してみたが、成果は得られず前と同じことをしている:70%
・実践して、成果を得られた:15%
これを見ると、85%は価値を実現できていないことになる(Unrealized Value)。

さらに、価値を与えられなかったトレーニングの原因を分析してみると、以下のようなことがわかる。
・準備やレディネスの不足:40%
・学習のインターベンション不足:20%
・職場環境への不適応:40%

「ラーニングからパフォーマンス」のプロセスを管理する、このアプローチを維持することは組織全体の責任であり、人材開発部門のみの責任ではない。

もっとも大切なのはどのように作用したのか最後に評価をすることである(戦略的なプロセス)。ここでは、The Advantage Way(SM) というプロセスが紹介された。
すべてのマネジャーが全ての過程には参加できない。しかし、1人のマネジャーでも参加すればレバレッジとなる。マネジャーによって価値を認めなかったりするため、フォローアップが重要である。

The Advantage Way(SM) プロセスを実施した組織では、3ヵ月後の調査で73%から100%がポジティブな成果を得たとの結果が報告された。
ビジネストレーニングがどれだけの価値があるかというデータを見ることで、シニアリーダーのアクションにつながる。
(* The Advantage Way は Advantage Performance Group の商標です。)

所見

トレーニングによるビジネスインパクトの測定が求められる背景とその手法論の説明がシンプルでわかりやすかった。人材開発部門は組織的な成果を上げることを目的とすべき、また、そのためには人材開発部門だけではなく組織全体が一体となって責任を持って進めるプロセスが重要、というメッセージが理想論ではなくリアリティを持って感じられるセッションだった。また、退席者はほとんどおらず、熱心にメモを取りながら参加している人が多いのが印象的であった。ブリンカーホフ氏がパネラーの1人であった【SU201】The Time is Now to Leverage Learning to Maximize Business Valueでも取り上げられていたように、「いかにトレーニングの成果を証明するか」という課題に大きな関心が寄せられている様がうかがえた。

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