5つのディシプリン
ラーニング・オーガニゼーションを実現するために(5つのディシプリン)
ラーニング・オーガニゼーションの概念は、「自己マスタリー」「メンタル・モデル」「共有ビジョン」「チーム学習」「システム思考」という5つのディシプリン(規律)によって構築されています。この5つのディシプリンは、ラーニング・オーガニゼーションを実現するために、どれ1つを取っても欠かせないもので、生涯を通じて向上させていく『道』(プロセス)のようなものとして捉えることができます。
次に、それぞれのディシプリンについて簡単に説明します。
自己マスタリー
自分自身が心底から望んでいるビジョンや目的に忠実に従って生きようとするプロセス(過程)のこと。そこでは、自分にとって何が大事であるかの意味、目的、ありたい姿を常に明らかにしつづけることが必要である。これは、自分たちの選んだ目標に向かって自己啓発を進める組織環境をつくり出すことへもつながる。
●実践のためのスキルやツール:クリエイティブ・テンション
メンタル・モデル
1人ひとりがもっている「思いこみ」や「固定観念」のこと。個人の思考や行動に強い影響を与える。自分のメンタル・モデルを常に内省し、明らかにすることによって、改善を続けることが重要。
●実践のためのスキルやツール:推測の梯子;シナリオ・プラニング
共有ビジョン
組織の中のすべての人々が共通して抱いている心のイメージ。共有ビジョンをもつことで、メンバー全員が選んだ未来像や目標に向かって自己啓発を進める組織環境をつくり出すことができる。
●実践のためのスキルやツール:共有ビジョン構築のステップ
チーム学習
チームのメンバーが本当に望んでいる成果を生み出すために、対話を通して学習を引き出し、個人の力の総和を超えたチームの能力をつくり出していく過程。
●実践のためのスキルやツール:ダイアローグ;主張と探求のバランス
システム思考
さまざまな要素が複雑に関連し合っている問題の全体状況と相互関係を明らかにすることによって、解決策を見いだす技法。また、そうした問題について話し合い、理解するための言語。
●実践のためのスキルやツール:システム原型;システム図;マイクロワールド
5つのディシプリンは相互に影響し合い成り立っているので、5つのすべてを実践することにより、大きな相乗効果が生まれることが実証されています。
しかし、組織においては、5つのうちのいくつかを導入するだけでもそれなりの効果はあるといわれています。(1998/2/9)