用語集

コーチングのパラドックス

HVDリポートVol.1 No.6より

ここでは、筆者が'98年の6月にロサンゼルス近郊にあるティモシー=ゴールウェイ氏のご自宅をお訪ねして、コーチングの話を伺った際に得た情報・知識を交えながら、彼の言う「インナー=ゲーム」についてのまとめを試みたいと思います。また今回は、スポーツを題材にした例え話が多く登場しますが、スポーツに限定しないさまざまなコーチング場面に「インナー=ゲーム」の理論を活用していただければ幸いです。

ゴールウェイ氏は、プロのテニスコーチとして活躍していた頃、「コーチである私が教えるからこそ生徒が学ぶのだ」と信じていたそうです。しかし、生徒が学習し上達することよりも、教えること自体に興味と関心を寄せている自分に気づき、疑問をもち始めたのです。このような経緯から、ゴールウェイ氏は生徒の学習に焦点を当て、さまざまなコーチング方法を試み、短期間で生徒の学習効率が高まる「インナー=ゲ ーム」というコーチング体系を生み出したのです。

こうした試みを行ううちに、同氏は「コーチが教えなければ教えないほど生徒は学習する」という一見矛盾するようなことを発見しました。つまり、コーチは手取り足取り教えなくとも、生徒の学習障害を取り除いたり、現状認識の度合いを高めるような手助けをしてあげさえすれば、生徒は自ら学習し、成長するということなのです。

(1998/7/2)


用語集TOPへ


ページトップへ