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「仕事の三角形」という切り口から仕事を定義すること

HVDリポートVol.1 No.3より

『仕事の三角形』という切り口から仕事を定義づけることの真の価値は、仕事の中に個人としての「私」という観点を登場させることで、パフォーマンスに偏重する傾向に歯止めをかけることができることです。仕事を「パフォーマンス」だけではなく、「学習」や「経験」の側面から捉えてみることは、個人としての「私」自身のあり方に対して、直接的に影響を与えることとなります。

「経験」の側面から仕事を捉えてみると、私たちは「経験」としての「仕事」の時間を最大限に生かす必要があることに気づきます。私たちは一日の大半を職場で過ごしています。そうした状況の中では、「仕事中は個人的な満足を無視し、楽しい休暇や週末がやってくるのを待ち望んでいる」という状態がいかにさびしいものであるかということがわかるでしょう。「私」が人生の中で仕事に費した時間は、決して埋め合わせできないのです。

また、仕事を「学習」の側面から捉えると、「私」の将来における仕事の見通しは、自分の能力の成長に左右されることに気づきます。たとえば、現在の仕事で積極的に学習することで能力を身につけていれば、たとえ今の職場を解雇されるようなことがあっても、他の職場に行って、価値が認められるようなパフォーマンスを生み出すことができます。逆に言えば、自己の「学習」や「経験」の質を無視すれば、現在の自分のためにならないばかりではなく、仕 事におけるパフォーマンスや自分の将来の見通しも大きな危険にさらされることになるのです。
(この内容は、1997年9月にワシントンで行われた「システム思考会議」におけるティモシー=ゴールウェイ氏と筆者との対談と、"The Systems Thinker"(米国ペガサス社刊)の1997年8月号に掲載された"The Inner Game of Work: Building Capability in the Workplace"(仕事のインナーゲーム:職場における能力構築)という記事の一部の要約が中心になっています。)

(1998/4/1)


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