用語集

学習能力の開発

HVDリポートVol.1 No.2より

子供にとっては、何をしても何を見ても、当然それが学習となります。しかし、われわれ大人は、これまでに受けた教育制度の中で自然な学習意欲や各自に内在する学習能力を著しく損なう態度や習慣が身についてしまい、それが大人にとっての学習を阻害しているのです。
したがって、有能なコーチになるには、まず学習の特質を理解する必要があります。そして、コーチが学習に関する理解を深めるために、自ら積極的に学習プロセスに携わり、学習者がどのようなバルネラビリティーや学習の妨げを体験するかを、身をもって知っていなければなりません。

インナーゲームのアプローチは、我々が学習したり成果を上げたりする能力を妨げる個人的・文化的習慣を捨て去るためのものです。インナーゲームのゴールは単純であり、自分自身や自分のチームが、本来備えている能力をよりよく活用できるようにすることにあります。その取り組みは、次のような単純な公式によって表すことができます:

パフォーマンス(成果・性能)=潜在能力−障害

「潜在能力」には、学習能力ばかりでなく、われわれに備わっている――顕現されているものも隠れているものも合わせた――すべての能力が含まれています。「障害」とは、われわれ自身の能力の発達や、能力の発揮を妨げる様々な要因のことです。

パフォーマンスと学習を高めるには、潜在能力を顕現させるか、障害を取り除く――またはその両者を組み合わせる――ことが必要です。前者が時間のかかるプロセスであるのに比べ、後者は、短期間で広い範囲にわたる結果が得られるものです。

しかし、そのような障害を取り除く際の指導法が誤っていれば、効果が上がらないばかりでなく、逆効果になることすらあります。
(この内容は、1997年9月にワシントンで行われた「システム思考会議」におけるティモシー=ゴールウェイ氏と筆者との対談と、"The Systems Thinker"(米国ペガサス社刊)の1997年8月号に掲載された"The Inner Game of Work: Building Capability in the Workplace"(仕事のインナーゲーム:職場における能力構築)という記事の一部の要約が中心になっています。)

(1998/3/1)


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