学習の障害
ここでは、
パフォーマンス=潜在能力−障害(阻害要因)
という公式を基に、障害を取り除くことと、私たちビジネスパースンにとっての「仕事とは何か」「パフォーマンスとは何か」について話を進めていきたいと思います。
私たちがパフォーマンスと学習の能力を高めるようとするとき、自分の潜在能力を開発するか、障害を取り除くか、あるいはその両方を組み合わせることが必要です。ここでいう「障害」とは、自分自身あるいはチームの能力の発達や発揮を妨げるさまざまな要因のことです。一般的に、潜在能力開発のプロセスは少しずつ進んでいくのに対し、障害を取り除くことができれば、直ちに、学習とパフォーマンスにおいて広範囲の影響がもたらされるといわれています。したがって、障害を具体的に明らかにすることは、個人やチームの能力を最大限に発揮するための重要な第一歩であるといえます。
ところが、障害を明らかにし取り除こうとすると、パフォーマンスや学習を妨げるメカニズムは、ますます堅固に働くようになることがあります。ですから、コーチやマネジャーが個人やチーム(組織)の中にある障害を表面化する場合は、直接的ではなく間接的に行う必要があります。ヒントや提案などの間接的なアプローチは、直接的なアプローチに比べると時間がかかりますが、障害を取り除くのには非常に有効な方法といえるのです。
しかし、そのような間接的なアプローチを取りつづけるだけでなく、学習障害を取り除くための最も効果的なレバレッジを探す方法はないのでしょうか。ゴールウェイ氏は、そのために、まず仕事そのものの定義から出発しなければならないと言っています。というのも、私たちが「仕事」をどのようにみているかが、職場で行うことのすべてをどう感じとるかを決定しているからです。
(この内容は、1997年9月にワシントンで行われた「システム思考会議」におけるティモシー=ゴールウェイ氏と筆者との対談と、"The Systems Thinker"(米国ペガサス社刊)の1997年8月号に掲載された"The Inner Game of Work: Building Capability in the Workplace"(仕事のインナーゲーム:職場における能力構築)という記事の一部の要約が中心になっています。)
(1998/4/1)