これまでの人材開発や組織変革は、知識やスキルを付与し、
組織の仕組みや文化を変えるための施策を講じることが中心となっていました。
しかし、本当に必要なのは、個人としての変革の力(アイデンティティ・キャピタル)を高めると同時に、
組織としての変革を生み出す基盤(ソーシャル・キャピタル)を高めることです。

人材を育成したり、組織を変革することは、人や組織にある問題をなくすことではなく、目指したい姿の実現に向けて
より良い関係や思考・行動のあり方を生み出せるようなシステムをつくり出すことが基盤といえます。
変化を生み出す基盤となるシステムつくるには、何が必要なのでしょうか。
まず、 組織の中にお互いを尊重、信頼し、協力し合う関係性を高めることが大切になります。
こうした関係性が高まると、人々の主体性や開放性が高まり、現状や既存の枠組みにとらわれない、
組織としての新しい思考や行動が生まれます。
さらに、それを振り返り、新たな思考や行動につなげることができます。
こうしたサイクルを生み出す基盤をソーシャル・キャピタルといいます。

アイデンティティ・キャピタルやソーシャル・キャピタルを「高める」とは、単に組織や個人の思考や行動の質を高めるということではありません。
そこで、大切になるのは、どういった取り組みをすればよいのかの検討ではなく、
自分たちの取り組みの背景にあるBelief(信念・価値観)やRecognition(物事の認知・理解)を振り返ることです。
集団や個人が自分たちの行動を振り返り、本当にそれが望ましいのかという探求を通じて、
新たなBeliefを生み出し、それが新しい行動につながっていきます。

強みや大切な価値を共有する
メンバーの情熱と主体性を引き出す
心に響くストーリーを共有する
メンバーが真剣に探求し合意をする
暗黙知を形式知にする
利害や立場の異なる人たちが協力体制をつくり出す
リーダーが新しいスタイルを獲得する
小さな一歩から始めて、小さな変化を育てるプロセス・マネジメントを行う
日々の仕事に意味づけする
自分にできる小さな一歩を見つける