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~評価のしくみを活用してマネジメントの質を向上させる~

人事制度変革・運用

評価者研修を見直す
~評価のしくみを活用してマネジメントの質を向上させる~

うまく機能している人事評価制度とは

人事評価制度がうまく機能しているということはどういうことでしょうか。それは、「社員が評価に対して納得感をもっている」「評価によって社員のやりがいが高まり、挑戦意欲が喚起されている」「目標管理制度がうまく機能している」「評価制度を活用することで業績が高まっている」「評価を通して管理者と社員との間でコミュニケーションが取られている」「評価が社員の能力開発やキャリア開発につながっている」等があげられます。これらがうまくいっていないとしたら、その原因には人事評価制度そのものに欠陥がある場合と、運用がうまくいっていない場合、また、その両方がうまくいっていない場合があります。

多くの会社は、人事評価制度がうまく機能していない場合、人事評価制度を改定しなければ解決しないと考えがちです。しかし、現状行われている評価プロセスやマネジメントのあり方、文化などを無視して制度を変えてしまうと、ますます社員の納得感がなくなり、永年培われてきた組織の文化を壊してしまうといったことも起きがちです。
そうしたことが起こるのは、その企業や組織のリアルな現場で行われているビジネスやマネジメントのプロセスと、人事評価制度が整合していないことに大きな原因があるといえるのではないでしょうか。つまり、人事評価制度の運用の効果性が高まっていないのです。

運用の質を高めるために

では、人事評価制度の運用の効果性を高めるには、どういった取り組みが必要となるのでしょう。一般的には、「評価者研修を実施する」「評価の運用の実態を把握してみる」「新しい評価ツールを導入する」「既存の評価ツールを見直す」「現場の評価の運用ナレッジを収集して再度現場に展開する」「もう一度評価の運用についての説明会を行う」等、様々な方法が行われています。

人事制度の構築や改定、そして運用の改善は、企業の目指す姿の実現に向けて行なわれます。人事評価制度に手を加えるということは、目標設定や日常の仕事の取り組み方や評価のあり方を変えることにつながります。さらにそれは、現場で実際に行われるマネジメントのあり方、働き方を変えることにもつながります。つまり、人事制度運用の効果性を高める取り組みは、最終的には、マネジメントの質を高める取り組みへとつながっていくのです。

元々人事評価制度の運用において、目標設定や評価等の評価プロセスは、否が応でもリアルな業績を高めるためのマネジメント・プロセスに組み込まれています。しかし、目標設定や振り返り・評価の仕方などが制度に緻密に組み込まれているがゆえに、正しく理解すること、確実に実践することに焦点が当たりすぎる傾向があります。たとえば、制度を設計したら、マニュアルを配布し、理解促進に向けて説明会や評価者研修などを開催します。しかし、それだけで運用の質の向上につなげるのは難しいでしょう。

人事評価制度を本当に機能させるには、業績の向上やメンバーの育成、組織の活性化など、目指したい姿を実現するためのマネジメント・プロセスに即した形で評価プロセスが実践されること、さらに実践を積み重ねながら運用の質を高め続ける取り組みが重要になります。そして、評価者研修の位置づけも、制度の理解促進から、運用の向上、制度に基づいたマネジメントの質の向上へとその役割を進化させていく必要があります。

ここでは、現場のマネジメントや仕事の仕方と、評価のプロセスを結びつけるための取り組みの1つとして評価者研修を取り上げます。そして、その活用のポイントや、どのようにして人事評価制度の運用の効果性を高め、最終的にはマネジメントや働き方を変えていくのかについてみていきたいと思います。

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組織変革フォーラム2015