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3.システム全体の質の向上を目指す
人事制度は、年功序列や能力主義から成果主義への変化し、現在その次のあり方が模索されているともいわれています。しかし、この捉え方は何に対して賃金を払うのかという観点から制度を論じています。もちろん、賃金の対価を何に求めるのかという観点からの制度論も重要かもしれません。しかし、これから人事制度の骨子の中に人材開発や働きがいの向上、そして一人ひとりのキャリア開発、チーム間の協力といった観点も取り込んでいかなければなりません。
そして、同じような制度を入れても、どのような状態を実現したいのかは異なってきます。目指したい状態の実現に向けて、どういったマネジメント・プロセスが必要なのかを検討し、その上で制度をどのように運用していくのかを考えていくことも重要であるといえるのではないでしょうか。
本稿は、評価者研修のあり方という観点から、評価制度の運用の質を高めるという具体的な方法を紹介してきました。
どんな制度でも運用が大切であり、マネジメントが大切であるということは変わらないことだと思います。しかし、管理者のマネジメントの質だけを高めればよいというものでもないでしょうし、人事部だけの力で運用の向上が実現されることもありません。
人事部や現場の管理者、社員も含めて、人事評価制度に関わる人たちが、自分たちが目指したい状態の実現に向けて、継続的に取り組み、制度やマネジメント・プロセス、人材育成等関わるシステム全体の質の向上を実現していくことが大切になってくると思われます。



