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<ATD25@ワシントン>対話会を2025年9月8日(月)に開催します

ヒューマンバリュー ATD25 対話会
AIとヒューマニティの間に見るタレント開発の地平線

AIが職場や学びのあり方を根底から揺るがす時代に、人間らしさを育むタレント開発は、どこへ向かうのか。

そんな問いを胸に、世界最大規模のタレント開発カンファレンス「ATD International Conference & EXPO(ATD-ICE)」に、私たちヒューマンバリューのメンバー3名が参加しました。

2025年のATDは、米国ワシントンD.C.にて開催され、世界各国から約10,000人の人材・組織開発の実践者が集まりました。生成AIの急速な浸透、人間性への回帰、心理的安全性、多様性、そしてレジリエンス——。現場で交わされたのは、働くこと・育つことの本質に迫る問いと試行錯誤の数々でした。

このたび私たちは、現地で得た多様なインサイトと問いを、日本で人材・組織開発に携わる皆さまと分かち合う場として、「ATD25対話会」を開催します。リアルとオンラインのハイブリッド形式で、報告だけでなく、参加者間の対話を通して、私たち自身の現場に引き寄せた問いを育てていくことを目指します。

下記の概要をご覧いただき、ぜひご参加いただければ幸いです(関心のある時間帯のみのご参加も受け付けております)。

<ATD25@ワシントン>対話会 リアル会場(半蔵門)での参加お申し込み

<ATD25@ワシントン>対話会 オンライン(Zoom)での参加お申し込み

開催日時2025年9月8日(月)13:00〜16:00
開催場所ヒューマンバリュー半蔵門オフィス or Zoom (ハイブリッド開催)
プログラム(予定)
13:00〜13:50:セッション(1)
AIとヒューマニティ、その間で見つめたもの

ストーリーテラー:川口大輔

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「AI-Powered」という言葉が至るところで飛び交うATD。AIはもはや“効率化のツール”ではなく、人の学びを支援し、関係性さえ再構成する「共創のパートナー」として捉えられています。一方で、心理的安全性やレジリエンス、バーンアウトへの対処といった“人間ならではの課題”も、依然として多くのセッションで語られていました。AIの進化と、人としてのあり方。その両者が交差しながらも、どこかで交わりきらない——そんな“揺らぎ”が今年のATD全体に漂っていたようにも思います。AIの可能性と、ヒューマニティのリアル。その間にある見えない“地平線”を共に見つめながら、これからのタレント開発のあり方を考えていきましょう。
14:00〜14:40:セッション(2)
心理的安全性を培い、学びに伴う“恐れ”に向き合う

ストーリーテラー:市村絵里

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今年のATDでは、取り組みの実行場面において「心理的安全性」が重要であると語られているセッションも多くありましたが、その背景には「学びには恐れが伴う」ということが見えてきました。基調講演を務めたエイミー・エドモンドソン氏は、「失敗」の重要性と、その恐れに対処するための心理的安全性について紹介し、チームで高いパフォーマンスを生み出すためのヒントを与えてくれました。 また、フィードバックのセッションでは、学びに伴う“恐れ”や“痛み”が脳科学的に解明されつつあることが共有されました。人は社会的地位の低下への不安や、既存の信念を手放す難しさから、新しい情報や指摘を受け入れにくい——だからこそ、信頼関係と心理的安全性を意識的に高めることが鍵となるのです。 このセッションでは、ATD25で語られた知見と実践事例を手がかりに、「学びに伴う恐れ」とどう向き合い、人々の成長につながる変化を生み出し、組織文化を育んでいくのかを考えます。
14:50〜15:30:セッション(3)
意味を紡ぎ続ける学び 〜AI時代の Collective Insights, Lifelong Learning〜 

ストーリーテラー:萩森聖香

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ATD25のテーマは「Collective Insights, Lifelong Learning」。AIが急速に進化し、学びのあり方が大きく変わりつつある今、私たちはあらためて「学びとは何か?」という問いに向き合う必要があるのではないでしょうか。 今年印象的だったのは、AI活用の最前線が紹介される一方で、人が互いの経験を語り合い、揺らぎの中で意味を紡ぎ続ける営みの重要性が強調されていたことです。バーンアウトやキャリア開発、EQ、D&Iといったテーマを扱うセッションでは、対話を通じて「答えはすでに私たちの中にある」と気づく瞬間が生まれ、人間だからこそ可能な学びの本質が静かに照らされていました。 このセッションでは、ATD25で語られた多様な示唆を手がかりに、AIが知識獲得を支援する時代だからこそ問われる「学びのあり方」に焦点を当てます。AIと人、それぞれの強みを活かしながら、共に新たな可能性をひらく学びの未来をみなさんと一緒に考えていけたらと思います。
15:30〜16:00:クロージング・ダイアログ

私たちは人・組織・社会によりそいながらより良い社会を実現するための研究活動、人や企業文化の変革支援を行っています。