現場を変える101人
このたび日本経済新聞社の日経ビジネススクールと協力して「現場を変える101人」という継続的なフォーラムの準備をスタートいたしました。
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いま、より良い組織を創るために、組織のトップや企画スタッフが施策や計画を作ってトップダウンで展開しても十分な効果が期待できなくなりました。しかし、何もしないでいると、組織のメンバーはますますバラバラになり、相互のつながりは切れて、メンバーは自分の権利や利益だけを追求するようになり、組織や社会への責任感は希薄になりがちです。
そこで求められるのは、メンバー同士がお互いのために協力し、ネットワークを築き、信頼関係を作り出すことです。そういった取り組みが多くの組織で起き始めています。
企業や行政体、教育機関、病院、NPOなどのさまざまな組織の中で、メンバー同士につながりを生み出し、共通の目的やビジョンを作り出し、お互いが対話を重ね、学び合うことで、より良い組織づくりの実現に向けて行動し始めている人々がいます。
その人々は自分の利益のためではなく、組織やそこに働く人々がより良くなるために、自ら一歩を踏出し、公的でもなく、私的でもないコミュニティを自発的に作っています。
皆さんの周りにも、傍観者や組織のエリートとして振る舞うのではなく、その組織の一員として、ささやかな草の根の話し合いを起こし、周囲のメンバーに影響を与え、そしてメンバーと一緒に組織の問題解決に取り組んでいるような人がいないでしょうか?
現場を変える101人という企画は、そういった草の根の人々を発見し、その想いや行動の物語を語っていただこうというものです。その物語を組織の異なる多様なコミュニティに所属する人々で聴き、それに基づいて対話をすることで、組織を越えて知識を共有し、価値を共有し、より大きなつながりを生み出していきます。
組織を変えようと志しをもった人々が集うことで、新たなビジョンや価値、勇気や元気、新しいつながりが生み出されるのを願っています。
このフォーラムは、現場を変える人々を101人紹介するまで続けていきたいと思います。5年以上かかるかもしれない試みですが、多くの方々のご参加とご支援をお願いいたします。