研究員
菊地 美希 Miki Kikuchi
新潟大学教育人間科学部を卒業。人々が多くの時間を使う「仕事」の捉え方・向き合い方の違いに関心を持ったことで、「働く」という領域に身を置きたいと思い、人材派遣・紹介会社に入社。
その後、採用という一側面ではなく、多方面での組織づくりをさらに探求したいと考え、組織コンサルティング会社に転職し、研修や人事制度設計を中心とした営業・企画やメディア運営を経験。知識やスキルの奥にある、人や組織が本当に創り出したい状態に向けて、本質的に踏み出していくプロセスを探究したいと考えるようになっていたところ、ヒューマンバリューに出会う。
現在は、リーダーシップ・マネジメント開発や対話を通じた組織文化醸成、キャリア開発支援のプロジェクトに従事する。また、パフォーマンス・マネジメントをテーマに、多様な企業の人事・人材開発担当者が垣根を越えて探究する研究会の企画・運営・リサーチをリードしている。
一人ひとりの喜びを追求し、個人や組織が忘れていたり、手放しそうになる「創り出したいこと」に常に立ち戻り、共に次の一歩を踏み出すことを大切にしています。また、創り出したいものを描くだけではなく、現実として何が起きているのかをそのままに観察し、見えていなかった構造を明らかにすることで、人々の認知や行動が、軽やかでエネルギーが湧き上がるように変容するプロセス(構造思考)を大切にしたいと思っています。
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