保坂 光子

研究員

保坂 光子 Mitsuko Hosaka

早稲田大学第一文学部総合人文学科社会学専修を卒業。学生時代は自然と都会を行き来しながら、人という生物のあり方や人が共に生きるとはどういうことかを「社会学」という観点で探求。

大学卒業後に入社した人材派遣会社では、多様な人生や働き方に寄り添いながら、一人ひとりの誇りや痛み、喜びと共に歩む。チームや組織の持つ力の大きさに可能性を感じ、偶然出会ったヒューマンバリューに入社。

以降、人材開発や組織開発の支援に関連する様々なテーマを通して人や組織、社会に関わりながら、「多様な存在が共に生きる中で生み出される変化や成長、それらを相互作用から育む場やプロセス」についてのリサーチや実践を重ねている。

最近の取り組みテーマは、人材開発や制度運用を軸とした企業文化醸成、人や組織の変化や成長を支えるプロセス・ガーデニングの実践探求、アジャイルな組織文化を生み出すプロセスの実践研究、個人・企業・地域社会に三方良しの価値を生み出す地域価値創造やワーケーション推進など、社会全体に価値が広がる取り組みを志向している。

子どもの頃から知床に足しげく通い、野外生活を楽しみながら、野生動物の保護・調査研究のボランティア活動に取り組んできました。森の中で生物の生態や個体差の奥深さを知り、循環する生態系を壊さない関わり方を学んだことは、プロセス・ガーデニングや生成的ファシリテーションの実践に生かされています。人や組織、地域・社会の中に存在する「生きる力」を信じ、生成的な変化に寄り添い、支えていくことは、100年後の豊かな森作りのために土を豊かにし、苗を育むプロセスに近いと考えています。

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