長曽 崇志

取締役主任研究員

長曽 崇志 Takashi Nagaso

上智大学法学部卒業後、東京銀行(現三菱UFJ銀行)に入行。その後、ソニー株式会社、人材開発系ベンチャー企業を経て2006年にヒューマンバリューに入社し、現在に至る。

大手企業からベンチャー企業に至るまで、不確実な時代を生きるために、組織学習のプロセスコンサルテーションやファシリテーションを通じて、個人の内なる力を解放し、集合的な知性が創発するようなマネジメント・イノベーションを支援するプロジェクトに主に携わる。

クライアントとのプロジェクトを推進するにあたっては、これまで培ってきた営業、マーケティング、商品企画、ファイナンス、経営管理などの事業運営の機能的な側面と、その機能に影響を与える人や組織の心理、行動特性などの人的側面を統合しながら対応することを信条としている。その上で、クライアントが真に創り出したいアウトカム(結果・成果)や実現したい状態を踏まえ、直面する複雑性の高い問題を構造的に捉え、レバレッジを押さえながら、解決に向けた継続的な支援を行っている。

また、学習する組織の研究コミュニティを主催し、組織変革に携わる人々とのネットワークづくりや実践ナレッジ生成の支援を行うとともに、最近では、ニューロサイエンス(神経科学)、複雑系、自己組織化などに関する調査・研究を行っている。

私は20数年前の学生時代に参加したフィリピンのスタディツアーを通じて、自分の価値観が大きくシフトする体験をしました。それ以来、自分の未来だけでなく、自分以外の人の未来に対してもより意識を向けるようになり、その未来の実現に向けて、貢献したいと強く思うようになりました。その原体験が現在の仕事との出会いにつながり、今は天職だと思っています。

出版物

執筆記事・レポート

関連するレポート

GROW THE PIE <訳者あとがき>

2023.06.15

ヒューマンバリューでは、ロンドン大学ビジネススクールのアレックス・エドマンズ氏の著書『GROW THE PIE』の翻訳本を2023年7月に発刊します。本ページでは、訳者あとがきを先行公開し、同書の要点を訳者の視点から紹介するとともに、発刊への想いを共有しています。本書に関心をもっていただくきっかけとなれば幸いです。

実践者から学ぶDAO(Decentralized Autonomous Organization)型組織

2022.11.11

株式会社ヒューマンバリュー プロセスガーデナー清成勇一 2022年に入ってから、一般のニュースなどのメディアにおいても、Web3やNFT、メタバース、DAOというキーワードをよく耳にするようになりました。筆者は、「自律分散型組織」について調査・研究を進める中で、数年前から、DAO(ダオ)に着目していました。DAOとは「Decentralized Autonomous Organization」の

自律分散型組織で求められる個人のマインドセット変容

2022.10.19

株式会社ヒューマンバリュー 会長高間邦男 今日、企業がイノベーションを行っていくには、メンバーの自律性と創造性の発揮が必要だと言われています。それを実現するために、先進的な取り組みを行う企業の中には、組織の構造を従来の管理統制型のピラミッド組織から自律分散型組織に変えていこうという試みをしているところがあります。それを実現する方法としては、組織の文化や思想を変革していくことが求められます

組織にアジャイルを獲得する〜今、求められるエージェンシー〜

2022.01.20

プロセス・ガーデナー 高橋尚子 激変する外部環境の中で、SDGsへの対応、イノベーション、生産性の向上などの山積するテーマを推進していくには、組織のメンバーの自律的取り組みが欠かせません。そういった背景から、メンバーの主体性を高めるにはどうしたら良いのかといった声がよく聞かれます。この課題に対し、最近、社会学や哲学、教育の分野で取り上げられている「エージェンシー」という概念が、取り組みを検討

誰の組織?-公共哲学における集合的意思決定

2021.12.17

アジャイル組織開発とは何か

2021.10.25

株式会社ヒューマンバリュー 会長 高間邦男 ソフトウエア開発の手法として実績をあげてきたアジャイルの考え方は、一般の企業組織にも適応可能で高い成果を期待できるところから、最近では企業内の様々なプロジェクトにアジャイルを取り入れる試みが見られるようになってきました。また、いくつかの企業では企業全体をアジャイル組織に変革させるという取り組みが始まっています。本稿ではこういったアジャイルな振る舞いを

アジャイルな組織づくりとITインフラ課題

2021.10.11

自律分散型組織のさまざまなモデル

2021.09.24

プロセスガーデナー 清成勇一 次世代の組織運営として、自律分散型・自己組織化・アジャイルなどのエッセンスを取り入れた組織形態・運営が、全世界で今なお進化し続けています。 筆者は、学生時代に「学習する組織」という理論に出会い、そこに管理・コントロールを主体とした組織運営ではなく、一人ひとりの主体性と情熱が発揮される組織運営の可能性を感じ、学習する組織づくりを実践しているヒューマンバリュー社に入社

不確実な時代において、なぜ自律分散型組織が効果的なのか?

2021.07.19

自律分散型組織については、1990年初頭に登場した「学習する組織」の中で、その必要性や有用性が語られて以降、変革の機運が高まり、様々なプラクティスが生まれてきました。一方、多くの企業は未だに中央集権的なマネジメント構造に基づいた組織運営から脱却することの難しさに直面しているものと思います。しかしながら、COVID-19の世界的なパンデミックをはじめ、社会的な文脈が大きく変わっていく流れの中で、これ

ATD2019カンファレンス・レポート(2019/05/24)

2019.05.24

2019年のATDインターナショナルカンファレンス&エキスポは、5月19日(日)〜5月22日(水)の日程で、米国ワシントンD.C 、ウォルター・E・ワシントンコンベンションセンターで開催されました。

もっと見る