研究員
市村 絵里 Eri Ichimura
大学では人格心理学を専攻し、人が環境的要因や遺伝的要因など、さまざまな影響を受けて自己を形成していくということに関心をもつ。
大学卒業後は専門商社の人事部門において、給与、採用、育成といった人事全般に関わる業務経験を積む。そうした経験の中で、制度や仕組みが、働く人々の思考や組織の文化に影響を与えるということを実感し、より良い仕組みや文化を生み出す支援をしたいと考え、ヒューマンバリューに入社。
入社以降、ポジティブ・アプローチや社会構成主義、学習する組織の理論を学び、組織開発の支援を行う中で、「組織」とは「人」が影響を与え合って形成されるものであり、組織開発を行う上でも人に寄り添い、一人ひとりの変化を育てていくことの大切さを感じる。
業務では、組織全体に働きかける取り組み(ホールシステム・アプローチ)のプログラム設計および実施支援や、ミッション・ビジョンの策定、リーダーシップ開発など、さまざまな課題に対する変革支援を行っている。その中でも、組織に所属する一人ひとりが自分らしく、強みを発揮し、互いに良い影響を与え合い、好循環を生み出すような組織づくりにつながるよう、ハード(制度・仕組み)とソフト(意識・文化)に変化を生み出すことを大切にしている。
また、ヒューマンバリューの出版事業にも携わり、制作や事業展開を担うなど、多角的側面から人材開発、組織開発の支援を行っている。
これまでの経験、文化によっておのずと育まれてきた枠組み(メンタルモデル)を客観的に捉え、それらを時代や状況に合わせて更新し続けることが大切だと考えています。そして、一人ひとりが自身の枠組みを更新し続け、強みや多様性を十分に発揮し、互いの強みを生かし合うことができる組織づくりに貢献していきたいです。
個人と組織からのアプローチ、トップダウンとボトムアップなど、バランスを取りながら、取り組みから生まれた変化を育んでいけるよう、多角的で広い視野をもつよう心掛けています。
執筆記事・レポート
- タレントマネジメントから育まれるタレント・カルチャー (「企業と人材」産労総合研究所 2008年10月5日号掲載)