ATD26 Co-Learning Lab
ヒューマニティ、テクノロジー、リーダーシップの交差点で、人間の価値を考える
- 2026年8月31日(月) 13:30〜16:30
- ヒューマンバリュー 半蔵門オフィス
今年も世界最大規模のタレント開発カンファレンス「ATD International Conference & EXPO(ATD-ICE)」に、ヒューマンバリューのメンバー4名が参加しました。
ATDでは毎年、多くの知見や事例、新しい手法が紹介されます。しかし、それらの情報は、いまやレポートや動画、生成AIなどを通じて、以前よりもはるかにアクセスしやすくなりました。
だからこそ私たちは今年、「ATDで何が語られていたのか」を報告することよりも、「ATDで投げかけられていた問いを、私たち自身の問いとして考えること」を大切にしたいと考えました。
そこで今回は、従来の「報告会」ではなく、「Co-Learning Lab」という形で開催します。
今回のCo-Learning Labでは、ヒューマンバリューの4名が、それぞれの視点からATDで出会った世界を見つめ直し、そこから浮かび上がってきた問いを持ち寄ります。
たとえば、AIによって情報の取得や整理が容易になる中で、L&Dは単に知識やスキルを提供する役割にとどまるのか。それとも、働く人を「組織の中の人材」としてだけでなく、「社会の中に生きる一人の市民」として捉え直し、問いの主語そのものを変えていく必要があるのか。
また、国際秩序や社会の前提が揺らぎ、先行きが見えにくくなる中で、私たちはどのように希望を失わず、次世代によりよい世界を手渡すための方向性を定めていけるのか。リーダーシップ開発は、既製品のようなプログラムを提供することを超えて、人が他者やコミュニティと出会い、生きた経験の中から自らの進路を見出していく場をどう生み出せるのか。
さらに、情報が整い、思考が効率化される一方で、私たちは頭だけで未来を捉えようとしていないか。もやもやや違和感、身体感覚や感情に耳を澄ませることは、人間をパフォーマンスのための道具としてではなく、存在そのものとして尊重する実践につながるのではないか。
同じATDに参加していても、4人が見つめた景色は一つではありませんでした。しかし、それぞれの問いは互いに響き合いながら、テクノロジー、ヒューマニティ、リーダーシップが交差する地点で、「これからの人の価値とは何か」という大きな問いへとつながっていきます。
今回は、それらを完成された答えとしてお伝えするのではなく、参加される皆さまとともに語り直し、編み直しながら、これからの学び・成長・リーダーシップの意味を探究していきたいと考えています。
テクノロジーが進化する一方で、人間らしさとは何か。学ぶとはどういうことか。これからのリーダーシップには何が求められるのか。
その交差点に立ちながら、人は何を学び、何を育み、どのような未来をつくっていくのか。
ATDで出会った問いを出発点に、参加される皆さまとともに探究を深める時間になれば幸いです。
| 開催日時 |
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| 開催方法 |
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| 参考レポート |
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| 参加費用 |
無料 |
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ナビゲーター |
川口 大輔・佐野シヴァリエ 有香・霜山 元・萩森 聖香 |
| 問い合わせ先 | 本セミナーについてご不明な点は、以下のメールアドレスにお問い合わせください info@humanvalue.co.jp |
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当日のプログラムの流れ
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<オープニング> 13:30-14:10 ナビゲーター:川口大輔
冒頭では、ATD26全体を通して見えてきた大きな潮流をご紹介します。今年のATDでは、ATD CEOのTony Bingham氏やOpenAI元Go-To-Market責任者のZack Kass氏をはじめ、Will Guidara氏、Liz Wiseman氏らの基調講演を通じて、AIが学びや仕事のあり方を変えるだけでなく、「人間らしさ」や「リーダーシップ」の意味そのものを問い直すメッセージが繰り返し投げかけられました。テクノロジー、ヒューマニティ、リーダーシップが交差する中で、タレント開発に携わる私たちは、どのような未来を描き、どのような学びの場をつくっていけるのか。その問いを、皆さんとともに考える入口にしたいと思います。

<3部屋に分かれてのダイアログ> 14:20-15:30
自分自身とつながる時代の人材開発 〜市民として問う、L&Dの新しいミッション〜
ナビゲーター:佐野シヴァリエ有香
コンテンツはAIが届けてくれるようになった時代に、自分がその場で何を感じ、何に揺さぶられ、何を問うようになったのかは、自分自身の中にしかないと気づきました。リアルな体験と、そこから生まれる体感覚を通して、自分とつながる機会を得ることが、これからの時代に、カンファレンスに参加する意味なのかもしれないと感じています。
そうして自分の内側に向き合ううちに、私の中には「人材・組織開発の専門家としてではなく、この社会を構成する一人の市民として、どのような社会をつくっていきたいのか」という問いが湧き上がってきました。今回の対話会は、私の体験をきっかけとして、「今の時代、自分にとって学びや成長とは何を意味するのか」「組織や社会に対して、これから自分自身が果たしていくべき役割とは何か」そうした問いに対するご自身なりの仮説を、ゆっくりと言葉にしながら、互いに重ね合わせられるような場を、皆さんと一緒につくることができたら嬉しく思います。

進路を定めるのは誰か ー 変節する世界におけるリーダーシップをめぐる問い ナビゲーター:霜山元
私が初めてアメリカ本土に降り立ったのが1999年。社会人となり、初めてATDに参加したのが2010年。以来、毎年のようにアメリカを訪れ、多くの素晴らしい経験に恵まれてきました。
しかし、特に2020年以降はこの国の良いところよりも影や綻びを目の当たりにする機会が増えたように感じています。
今回のATDは、こうした「うまくいってないな」という個人的な感覚としての閉塞感や違和感が、具体的な形になって現れた時間でした。
「パクス・アメリカーナの終焉」、「G0の時代」というような言葉はこれまでも聞かれてはいましたが、こうした既存の潮流に加えて、AIをはじめとする技術の急速な進化により社会は新たな局面を迎えていると言えそうです。
そうした時代にあって、人はどうやって価値軸を見出し、そこに対して踏み出すための意思決定をできるのか?そうしたことを可能にするリーダーシップはどのような形で育むことができるのか?
今を生きる私たちの責任とリーダーシップをめぐる問いについて皆さんとお話できればと思います。

もやもやの先にあったもの ― 頭と心と身体で紡ぐ未来 ナビゲーター:萩森聖香
ATD-ICEへの参加もは4回目となった今年は、今までで一番の戸惑いを感じました。セッションで語られている内容やここ数年の文脈、ATDが目指している方向性は理解できる一方で、それらについてどう感じ、どう考え、どう行動するのかにアクセスできない自分がいました。そこから一歩進めるきっかけになったのは、一緒に参加した人たちとの対話の時間です。そして現地で感じた戸惑いもまた、わたしの身体に刻まれ、日常での探究を続けるエネルギーになっていると感じています。
こちらの部屋では、ATD26において、わたしの頭と心と身体に起きていたことを共有するとともに、みなさんの中にどんな感覚や感情、言葉が湧き上がってくるのか。お一人おひとりの中に立ち上がってくるものを慈しみながら、「これからの働くことや生きることを、どのようなものとして捉え、実践していくのか」などについて、一緒に言葉を紡ぎながら、人間の価値(ヒューマンバリュー)を探求する時間にできればと思います。

<全体でのハーベスト・ダイアログ> 15:30-16:30
3つの対話の場で生まれた気づきや問いを持ち寄り、参加者全員で対話を深めます。
ATDで投げかけられていた問いは、私たち一人ひとりの問いとしてどのように立ち上がってきたのか。そして、人や組織、社会の未来に向けて、私たちは何を大切にし、どのような実践を育んでいくのか。
答えをまとめる時間ではなく、それぞれの探究を持ち寄り、新たな問いと可能性をともに編み直す、Co-Learning Labのハーベストの時間としたいと思います。