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ステークホルダー全員で生み出す変革支援

一部の人だけではなく、ステークホルダー全員が参加して変革を推進する「ホールシステム・アプローチ」は、組織変革の主流のアプローチとなっています。 ヒューマンバリューでは、多様な方法論を活用しながら、全員参加の変革を支援しています。

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変革を「やらせる側」と「やらされる側」に分断することの限界

組織を変革するアプローチは、時代によって変遷しています。 たとえば、

・強烈なリーダーシップをトップが発揮し、トップダウンで方向性を示し、メンバーを奮い立たせ、変革を推進する
・リーダーシップチームや経営企画チームを組織し、メンバーを方向付ける
・現場の管理者が集まって組織横断的なチーム(CFT)をつくり、様々な変革を行う

など、様々なアプローチがこれまで生まれてきました。こうしたアプローチは現在も効果的かもしれませんが、その一方でこれらはすべて、変革を「やらせる側」と「やらされる側」に分断してしまい、一部の人の当事者意識が高まっても、周囲のメンバーの主体性やモチベーションは高まらないといった課題があります。

「ホールシステム・アプローチ」による全員参加の変革

そうした背景から生まれてきたのが、全員が変革に参画する「ホールシステム・アプローチ」です。
このアプローチでは、特定の課題やテーマに関わるすべてのステークホルダー、またはその代表者たちが一堂に集まって話し合い、全体の文脈を共有しながら、創造的な意思決定やアクションプランを生成していきます。
こうしたアプローチを採用することで、組織全体の主体性・自律性が高まり、自己組織化したチームや組織を築いていくことが可能となります。

ヒューマンバリューのサポート

しかし、実際に組織の全員が変革に参画するといったことは可能なのでしょうか。そこにはまず、数十人から数千名が一堂に会して対話し、価値を生み出していくための適切な方法論が必要となります。代表的な手法には、AI(アプリシエイティブ・インクワイアリー)、OST(オープン・スペース・テクノロジー)、ワールド・カフェ、フューチャー・サーチ、マス・ストーリーテリングなどが挙げられます。

ヒューマンバリューでは、2000年代初頭から研究と実践を重ね、こうした手法を日本に紹介し続けてきました。数百~数千の人々のダイナミズムから、集合的にビジョンやアクションが生み出されるエネルギーは、想像を大きく超えたものがあります。

今では多くの企業で取り入れられている「ホールシステム・アプローチ」ですが、その一方で、せっかくの取り組みが単なる「イベント」で終わってしまって、変化が継続しなかったり、成果につながらないといった課題も聞こえてきます。

ホールシステム・アプローチは、単なるワークショップの技法ではなく、変革の場とプロセスを支える哲学です。ヒューマンバリューが携わる取り組みでは、そうした哲学を大切に、プロジェクトをどのようにスタートさせるのか、どんな人をどのように巻き込むのか、プロジェクトを通してどんな価値を生み出したいのか、そのためにどんな場とプロセスを創発していくのかを明らかにしていくことを重視しています。

また、「ホールシステム」といっても、完全に全員を集めるということが難しいこともあります。そのような場合は、できる限り「ホールシステム」に近い割合で、多様な人が参加できるような働きかけや工夫をすることが大切です。

ヒューマンバリューでは、クライアントとプロジェクトの成功要因を丁寧に探求しながら、全員参加による価値創造の取り組みをトータルにサポートしています。

<主な取り組みやプロジェクトの例>

・全社員参加によるビジョン策定
・1800名が集うナショナル・キックオフ・カンファレンスの開催(OST)
・1000名が集う未来創造カフェの実施
・100人が語る美術館の未来
・地域のステークホルダーが集うフューチャー・サーチの実施
・全員がストーリーを語る「マス・ストーリーテリング」の開催
・アプリシエイティブ・インタビュー・プロジェクト
・「ホールシステム・アプローチ」による変革プラクティショナーの養成
・クライアントが実施するラージスケール・ミーティングのシャドー支援
・…etc